太陽に輝く君 -夢空-
「明日どこ行きたい?」
全く考えてなかった…。
きっと二人で一緒に
出掛けるなんて隼翔が
高校野球をしてる間は
もう数えるくらいしかない。
「隼翔は…?」
「ん〜」
「あっ!!
プロ野球見に行こうよ」
「は〜?全く女の子らしさが
ないこと…」
「悪い〜?」
「別に。
久しぶりだなプロ野球…
行くか。じゃあ明日の
チケット、予約しとく。
朝はどっか買い物行くか」
なんだかんだ言って
やっぱり野球が好きみたい。
「やったね」
嬉しがるあたしを見て
「早く寝ろ」
なんて言う隼翔…
言葉は冷たいというか。
なんていうか…。
でもあたしの背中を
さすりながら眠りに
連れてってくれた。