太陽に輝く君 -夢空-



「見てたよ!おっさんも昔は
甲子園を目指して野球してたからな…。予選の決勝で負けて出れなかったんやけどな。
おっさんの分も甲子園楽しんでな」



「ありがとうございます。
来年か再来年か…。
いつか見に来て下さい」


「おぅっ!行くで。
また店にも遊びにきてな!
ほなまたな」



あたしたちに背を向けると
犬をつれて店のほうに歩いていった。




砂浜に足をとられながらも
隼翔に手で支えられて歩く。



冬に入った海は荒々しいけど
空が綺麗に晴れてて
沈んでいく太陽を映しだしていた。



何もない砂浜に腰をかけ、
隼翔を呼んだ。






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