太陽に輝く君 -夢空-


コンビニの前で
隼翔が来るのを待つ。


「一人なの~?」

金髪と銀髪のいかにも
不良なお兄さん方から
そう言われる。

冷静にいられるだろうけど
さすがに声が出なくなる。

「俺ら今からカラオケ行くんだけど
お姉ちゃんもいかね?」

今度はさっきとは違う
銀髪がそう言う。

何も言わないあたしに
しびれを切らせたのか,
腕を掴まれた。


「俺の女なんですけどそいつ」

後ろからの声に振り返ると
隼翔が立っていた。

その言葉に
一気に安心して涙がこぼれる。

「つまらん」
って男たちが呟いて
あたしの腕を突き放し,
どこかへ消えていった。

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