太陽に輝く君 -夢空-


「真帆,ごめん」

そう言って隼翔があたしの
背中に腕を回す。
一瞬とまどったけど
静かにばれないように涙を流す。


「怖かったよな」


その言葉にまた涙があふれだす。


「ここじゃ悪いから,
どっか場所かえよっか」


そう言われ,静かにうなずく。




少しだけ歩いたところにある
公園に入って近くの
自動販売機で飲み物を買った。


ブラックコーヒーを買った隼翔に
「何がいい?」
って聞かれて
「レモンティー」
って答えた。

そのあと,ベンチに戻って
二人で座った。


「ほんと,ごめんな」


すごい申し訳なさそうに謝る隼翔に


「助けてくれてありがとう」


って微笑んだら
右手で頭を撫でられた。


「無理すんなよ。
俺が居るじゃん」



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