太陽に輝く君 -夢空-



「よかった」


そう隼翔は静かに囁くと
自分の前に来るようにあたしを
促して,あたしが隼翔の
前へ座ると,後ろから
優しく抱きしめた。


抱きしめられて,あたしの
お腹の前で結ばれてる
隼翔の大きな手から
隼翔の優しさが伝わってくる。


こんなに人を好きになるなんて
思いもしなかった。

隼翔にありがとうでたくさんになった。



「会えんかもしれんけど,
野球ばっかりでなかなか
連絡もしてあげれないかも
しれないけど…
忘れんなよ。
俺は真帆だけ見てる。
今もこれからも」


隼翔の方を向くと,
そこにはさっきと同じ
優しくて強い瞳があたしを
とらえていた。





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