太陽に輝く君 -夢空-
輝く人
隼翔と付き合ってから1週間。
来月で1年にもなる
大輝と菜緒とは比べ物に
ならないけど,
野球で忙しいのに
隼翔はほぼ毎日のように
メールをしてくれた。
少し時間があるから
っていう日にはメールじゃなくて
電話もくれた。
「明日,行くよね?」
放課後,学校から駅に向かう
途中,菜緒があたしにそう言った。
「明日って何かあるっけ…」
「忘れちゃだめでしょ!
桜山の春季大会決勝戦だって」
あ‥そうそう。
付き合った日に,隼翔に
聞いたのを忘れてた。
「行くよ行く」
「じゃあ球場の駅で待ち合わせねっ」
「うん。9時くらい?」
「じゃあ,9時に大江球場で」
ちょうど駅について,
あたしは田舎方面へ
菜緒は市内へ
それぞれの家へ帰るため
別れた。