太陽に輝く君 -夢空-



家に帰ったらもう
8時30分を回っていた。

まず早めに入浴,
そのあとお母さんに呼ばれて
夕食をとった。


夕食後は習慣の
自分の部屋でピアノの練習。

あたしは3歳からずっと
ピアノを習ってきた。
だから,毎日欠かさない。


1時間くらいたったころ
携帯から
着信音が鳴り響いた。
今日はメールじゃなくて電話だ。


『明日,ぜってえ勝つから』


隼翔はいつだって強気。
特に野球に関したことは…。

それでもってそれを
難なくやり遂げる。

有言実行

ができる人。


『見にいくよ,菜緒と一緒に』


『じゃあなおさら勝てるな』


『何それ』


あたしが笑うと
電話越しに隼翔のクールに
澄ました笑い声が聞こえた。


『明日は先発って言われたから』


『やったじゃんっ!』


『それがさ‥‥』


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