太陽に輝く君 -夢空-
あたしが球場の
前に着いたとき,
周りはもうすごい人だった。
「真帆っ見つけた~」
そう言ってあたしを
後ろから菜緒がつつく。
あえてよかったよ。
「もうはいろっか」
「うん」
2人そろって球場の
中に入ると,
1塁側に相手高校の
応援団,
3塁側に桜山の
応援団がそれぞれ
陣取っていた。
迷わず3塁側へ向かう。
「あら,2人ともっ」
その声の先をたどると,
大輝のママだった。
「菜緒ちゃんに
真帆ちゃん,来たのね」
大輝のママの隣には隼翔の
ママも座ってた。
あたしたちもママたちの前に
空いていた席に座る。