太陽に輝く君 -夢空-
「じゃあ、大輝の家行こうよっ!!」
菜緒の一声で
あたしたちは駅の西側に向かって
一緒に歩き始めた。
「2人は中3から付き合ってるんでしょ?」
「もうそろそろ1年経つかな。
6月で1年だよね」
あたしは何カ月記念日
とかっていう以前に
誰とも付き合ったことがない。
なんとな~くで生きていたいから
人を好きになることもないし
告白されても
少し知らんぷり…。
だから2人はすごいなあって
感じる。
「おうっ。高校入ってからは
部活が忙しくてなかなか会えんけど」