太陽に輝く君 -夢空-
「お前の家族は
どういう家族?」
「…あたしの家族‥?」
「おう」
「あたしの家族は…」
あたしの家族は
お母さんと弟の3人。
お父さんはあたしが
中学1年に上がった時,
病気で亡くなった。
そこまで隼翔に説明した時,
涙があふれてきた。
あたしを暖かい手がつつんだ。
目の前が真っ暗になったと
思って,顔をあげると
隼翔があたしを
力一杯に抱きしめてた。
「ごめんね,泣けてきちゃった」
力一杯の笑顔で隼翔にそう言う。
「俺がきいたのが悪かった。
でも少しだけ,真帆の中の
暗い部分,除けた気がする」
「ありがとう」
隼翔にはただただ
その言葉があふれてきた。