太陽に輝く君 -夢空-



「お前の家族は
どういう家族?」


「…あたしの家族‥?」


「おう」


「あたしの家族は…」


あたしの家族は
お母さんと弟の3人。
お父さんはあたしが
中学1年に上がった時,
病気で亡くなった。

そこまで隼翔に説明した時,
涙があふれてきた。

あたしを暖かい手がつつんだ。
目の前が真っ暗になったと
思って,顔をあげると
隼翔があたしを
力一杯に抱きしめてた。


「ごめんね,泣けてきちゃった」


力一杯の笑顔で隼翔にそう言う。


「俺がきいたのが悪かった。
でも少しだけ,真帆の中の
暗い部分,除けた気がする」


「ありがとう」


隼翔にはただただ
その言葉があふれてきた。


< 79 / 231 >

この作品をシェア

pagetop