It loves indefinitely.
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『…優姫ちゃん、』
狭い部屋で、桜井がぽつりと呟いた。
あの後、オトンに優姫の病気を詳しく聞いた後、俺らは特別に優姫の病室に通してもらえる事になった。
部屋に入った瞬間から桜井は優姫の手をずっと握り続けてて、3分ごとくらいに優姫の名前を呼び続けとる。
優姫はというと、未だかたく目を閉ざしたまま。
オトンの話によれば、多分目ぇ覚ますまでそないにかからんっちゅー話やった。
唯一の救いは、病気の発見が早かったことらしい。