It loves indefinitely.


すごく不安そうな顔でアタシの顔を覗きこんでくる蔵ちゃん。


ごめんね、心配かけちゃって・・・


蔵ちゃんの大きくてあったかい手で頭を撫でられると、ほっとした。



だって、変だった。




今まで何度か呼吸するのが苦しかった時はあったけど、あんなの初めてだった。




本当に苦しくて、心臓がぎゅって握られたみたいに痛くて、どきどきして。


怖くって、何度も蔵ちゃんを呼んだのを覚えてる。


「蔵ちゃん、アタシ…本当にただの風邪なのかな?」


私の質問に、蔵ちゃんは一瞬戸惑ったように視線をはずしたけど、すぐに笑顔になって答えた。
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