It loves indefinitely.
桜井蔵ノ介、それが俺の名前。
大学を卒業して2年半。
俺と謙司は、謙司のオトンも居る、大きな大学病院の医師として迎えられた。
中学のときから仲の良かった謙司と、まさかここまで一緒に道を歩む事になるとは思って
なかったから、ほんまにびっくりや。
それと、
『あーっ、蔵ちゃんと謙ちゃんだ!今から会議なの?』
「優姫ちゃん!」
大好きな、中学からつきあっとる彼女。
優姫ちゃん。
『優姫やんか。何してんの、病院なんかで?』
俺の肩のところからひょっこり顔を覗かせた謙司が、優姫ちゃんに質問する。
まったく、俺っちゅー彼氏がいながら謙司と仲良すぎやっちゅーねん。
…まぁ、単なる俺の嫉妬なんやけど。