Slow Magic ―俺を変えてくれた人―



「美亜・・・・・・」




俺は、そっと顔を近づけてキスをした。




キスをするよりも難しい。


“好き”って言葉を言うことが・・・・・・






「これからも俺のペットでいろよな!!」




抱き合った俺達は、お互いの傷を癒すように優しく背中を撫でた。



夜空を見上げる。



美亜の大事な人が、夜空から俺達を祝福してくれいるようだった。






これから先、俺はまた美亜を泣かせてしまうかもしれない。



ケンカして、意地張って、心にもないことを言ってしまったりするかもしれない。





でもさ。

わかるんだ。




美亜も俺も。



ちょっとだけ心に傷を抱えた者同士。





素直になれないお互いのことが。



だから、大丈夫だよな。




< 103 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop