Slow Magic ―俺を変えてくれた人―
「鈴子からもらったの?」
「ん?」
「みーたんとりゅーたん・・・・・・」
美亜は、真剣な表情で俺を見つめながら聞いた。
「ん?それがどうかした?」
俺は、そう答えるしかなかった。
たいしたことじゃない。
だって、俺と鈴子はただの友達。
納得いかないって顔した美亜。
今にも泣き出しそうな顔をしていた。
本当に、美亜もバカ。
俺に負けないくらいのバカ。
俺のことそんなに好きになってどーすんだよ!
「あぁ~~!!トマト泥棒!隆介のバカ!」
俺は美亜の弁当の中から、美亜の大好物のプチトマトを奪った。
だって、美亜はドMだろ?
俺が優しくするより、いじわるな方が嬉しいんだろ?