Slow Magic ―俺を変えてくれた人―
「隆介、バイトの後時間ある?」
バイトの途中で鈴子に声をかけられた。
俺もちょうど話したいと思っていたところだった。
「おう。あるけど」
「公園で待ってるね。ちょっと話、聞いてくれる?」
言えるかな、俺。
きっぱりと、突き放せるかな。
美亜。
今度こそ、俺は変われると思う。
鈴子との間に壁を作って、俺は美亜と真剣に付き合う。
あと少しだからな。
もう少しペットで我慢していてくれ。