Slow Magic ―俺を変えてくれた人―
「隆介・・・・・・」
「お前は、自分がやってることどう思ってる?健太の愛がわからないとか言いながら、俺に相談して、俺に思わせぶりなことを言ったりして・・・・・・」
「あ、ごめん」
「鈴子は、健太だけを大事にしてればいいんだよ」
ポケットの中で、携帯が震えた気がした。
美亜かな。
美亜だとしたら、この後・・・・・・美亜に会いに行こう。
今夜は星がたくさん出てるからな。
「私・・・・・・隆介のこと、好きだった」
頭が真っ白になった。
何を言ってるんだろう。
こういう女は、一番嫌い。
「は?お前、バカじゃねーの?」
鈴子が、立ち上がった。
「隆介のバカ!!」
走り去ろうとする鈴子を呼び止める。