記憶 ―夢幻の森―
この瞬間…
落胆にいつも胸を痛ませながらも、それでも俺は彼らの姿を求めてしまう。
早くあの世界に還る為に、
『俺は目覚めない』
そう決めたはずなのに。
望んで「記憶の中」に閉じ籠っているはずなのに。
きっと、
…寂しい。
彼らとだって、ずっと一緒にいたわけじゃない。
俺は、今までだって独りの時間の方が長かった。
それも自分が望んでだ。
だから、慣れてる。
これで、いいんだ…。
ソレハ、嘘ダ。
本当ノ「心」ハ…?
…独リハ、モウ……