僕と君との境界線【BL】
僕と桃井は、屋上へ向かうまでの間、くっついたり離れたり…。
はたから見ると、じゃれあっているようにしか見えないんだろうが、全ては桃井の計算だ。
たぶん――、どこからか、桃井の想い人が、見ているんじゃないかっていう…。
――
―――
―――――
「らっぶらぶねぇ」
毎度のように、みっちゃんが僕と桃井を見て言うのも、聞きなれてしまった。
僕は黙って「あ、そう?ありがとう」とだけ言って片付ける。
橘は、頬づえをついて、桃井に悪態をついている。
「俺のフミちゃんを…俺の…」
「今は、オレのだけどね」
「逝ってしまえ…どこかへ」
「史高とどこかへ、行こうかなぁ」
はたから見ると、じゃれあっているようにしか見えないんだろうが、全ては桃井の計算だ。
たぶん――、どこからか、桃井の想い人が、見ているんじゃないかっていう…。
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「らっぶらぶねぇ」
毎度のように、みっちゃんが僕と桃井を見て言うのも、聞きなれてしまった。
僕は黙って「あ、そう?ありがとう」とだけ言って片付ける。
橘は、頬づえをついて、桃井に悪態をついている。
「俺のフミちゃんを…俺の…」
「今は、オレのだけどね」
「逝ってしまえ…どこかへ」
「史高とどこかへ、行こうかなぁ」