僕と君との境界線【BL】

「…んー、なかなかね、学校に来ない子みたいだから」


「来ない?」


「そう、まだオレが転校してきたのも、知らないんじゃないかな」


「はぁぁ?」



何だ、それ。

なんっだ、それ!


じゃ、今の今までの桃井の過度なスキンシップに付き合っていた僕は、何だったっていうんだ?

見てないなら、ただの、恥を周囲の目にさらしただけじゃないか!



「桃井!」


「しっ…、大声を出さないで…」


桃井の大きな手が、僕の唇を塞いだ。

< 45 / 117 >

この作品をシェア

pagetop