僕と君との境界線【BL】

橘がぐりぐりと、頭を僕の胸に押し付けてくる。


その力の強いのなんのって…この、馬鹿力!




「ダメだよ、オレのだから」




落ち着いた桃井の声がしたと同時に、橘の身体が吹き飛んだ。


吹き飛んだ――というよりも、蹴飛ばされた。



「げぇ…」


「バカね…、邪魔したりするから」



みっちゃんは呆れた顔で、倒れこんだ橘を起こす。


僕はというと――。



「離せよ…」


「ダメ、オレんだもん」



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