僕と君との境界線【BL】
平然と桃井はそう言った。


「お前はバカなのか!?」


「まさか…何で?」


「だ…だって、戌井が…」


「あぁー…」




桃井は後ろを振り返り、戌井と顔を見合わせ笑った。

戌井はやれやれと言った感じで、腕を組みながら屋上のてすりにもたれかかる。



「言おうとしたのに…史高君、聞こうとしないんだもの」


「な…なん…」


「私と、桃井君の関係」



「だから、だから2人は…恋人同士だろ?」



桃井は言った。


好きな子がいて、離れ離れになっていたから、その子の気を引きたいと。


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