魔王のゲーム
理不尽なゲームマスター
「君達には今から私が作った《ゲーム》を、別の世界でしてもらう」



あぁ……これが夢ならいますぐにでも覚めて欲しい。

そう願う。

けど、これは現実なんだ。



「急にだと思うが、これは現実だ。今から君達にはある世界で私を《殺す》旅に出てもらう。君達は私が愉しむ為に選んだ子供達なのから。」




楽しそうに、初老のような、少し枯れた声が響く。


周りには、俺と同い年か、もしくはそれに近い年齢の子供達。



「ちなみに、この世界でのは《死》は、現実世界での《死》だ。それを重々理解しておくように」



周りは、先があるのか分からない闇。


光が無いのに、周りの人の顔がくっきりと見える。


そして、宙に浮く化け物も――



「それでは、《ゲーム》開始だ。せいぜい、私を愉しませる為に頑張りたまえ」





それは、理不尽なるゲーム開始の予告。


命を賭けた、愉しむ為の――…







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