魔王のゲーム
「はいはい、夫婦喧嘩はそこまでとして、とりあえずここでは静かに」
ここに集まっている人の中では目立つ白髪の女性が、静かに言うと、由宇と梓がその白髪女性を睨んだ。
「夫婦じゃない!」
「私がシュンのお嫁さん!」
「なっ――!?あああ梓!?」
「うるさい。黙れ」
「「……」」
二人が、本を読んでいる女の子が呟くと同時に止まる。
「あんまり騒ぐなよ?」
最後に、優しそうな男性が注意をして、終止符が打たれた。
「は〜い……」
「すみません……」
二人は優しそうな男性に、申し訳なさそうに頭を下げた。
俺はそんなやり取りを気にせず、ソラと一緒に席に座った。