魔王のゲーム



「はいはい、夫婦喧嘩はそこまでとして、とりあえずここでは静かに」


ここに集まっている人の中では目立つ白髪の女性が、静かに言うと、由宇と梓がその白髪女性を睨んだ。


「夫婦じゃない!」
「私がシュンのお嫁さん!」

「なっ――!?あああ梓!?」


「うるさい。黙れ」



「「……」」



二人が、本を読んでいる女の子が呟くと同時に止まる。



「あんまり騒ぐなよ?」


最後に、優しそうな男性が注意をして、終止符が打たれた。



「は〜い……」
「すみません……」


二人は優しそうな男性に、申し訳なさそうに頭を下げた。


俺はそんなやり取りを気にせず、ソラと一緒に席に座った。




< 14 / 15 >

この作品をシェア

pagetop