魔王のゲーム
「あと三人か……」
そう呟いたのは、優しそうな男性。
《武》の一人で《不動の重騎士》こと八幡 晃。
こちらは《ゲーム》参加者の最高年齢の20歳で、優しいお兄さんだ。
もちろん、容姿も爽やかっぽくて良い。
「死んだんじゃない……?」
そうぽつりと呟く、本を読む女の子は、《士》の一人で《癒歌姫》こと山下 愛。
無口だが優しくて、だけど毒舌な17歳の女の子。
もちろんのこと、容姿は綺麗。
「あの三人が死ぬところなんて、想像出来ないな」
「たしかに。一番死ぬところが想像出来ないのは晃さんだけど……」
「俺が?攻撃喰らいまくりなんだけどな?」
「なに言ってんだか、この人は……」
たわいない話をしていると、扉が開いた。
「いやぁ、お待たせ!」
元気良く入って来たのは、、《魔偶の操り手》こと北沢 大樹。
メガネ、エロ、馬鹿の三拍子で、地位を与えられた人達で唯一、容姿が微妙な19歳=彼女いない歴の男。
「タイキ、もう少し静かに入れ」
そうため息を吐きながら入るのは、《破壊者》こと橘 隆人。
こちらも19歳で、北沢 大樹とは現実でも親友だったとか。
ちなみに、容姿はスポーツ系のイケメン。
「なんだと!?お前には分からんだろ!モテない男がこんな美女達と会えるこの嬉しさを!!特に八橋 瞬!!」
「あ、シュン久しぶり!」
「あ、お久しぶりです」
「無視すんなゴラァ!!」