【短編】HAPPY★VALENTINE
「大学でもメガネ?」
「あぁ。時々コンタクトだけど疲れるからほとんどメガネ。」
そういってソファー腰をかける優輝。
やっぱりイケメンは画になるなあ……
テレビのリモコンをとるごつごつした大きな手も、細身のTシャツで見える体のラインも、真剣な眼差しでニュースをみる姿も、みんなひとりじめ出来るんだ……。
「どうかした?」
あたしの視線を感じたのか、不思議そうにみてくる優輝の姿をみて我にかえった。
「ううんっ……何でもない!!
ただ、優輝は学校でもモテるんだろうなあって……」
「ヤキモチ妬いてくれたんだ。」
薄い唇の右はしをクッとあげる、優輝。
そんな些細なことでもどきどきが止まらない。