【短編】HAPPY★VALENTINE



「大学でもメガネ?」

「あぁ。時々コンタクトだけど疲れるからほとんどメガネ。」







そういってソファー腰をかける優輝。





やっぱりイケメンは画になるなあ……






テレビのリモコンをとるごつごつした大きな手も、細身のTシャツで見える体のラインも、真剣な眼差しでニュースをみる姿も、みんなひとりじめ出来るんだ……。






「どうかした?」






あたしの視線を感じたのか、不思議そうにみてくる優輝の姿をみて我にかえった。














「ううんっ……何でもない!!
ただ、優輝は学校でもモテるんだろうなあって……」


「ヤキモチ妬いてくれたんだ。」





薄い唇の右はしをクッとあげる、優輝。


そんな些細なことでもどきどきが止まらない。





< 28 / 35 >

この作品をシェア

pagetop