君と過ごせる最期まで
そう書かれた看板にチラリと目を通して、会場へと足を進める。
線香の匂いが漂う、この場は溢れんばかりの人で溢れていた。
君の親、祖母、親戚…
クラスの友達…
そんな人達で埋め尽くさている、この場は君がどれだけ信用されているかを表しているよう。
棺のなかで眠る君は凄く穏やかな顔をしていた。
「…大丈夫?」
友達からの心配する言葉に耳を傾けながら、指定された席に座る。
「大丈夫だよ」
心配してくれる友達になるべく、笑顔で返すと後ろへと視線を向けた。