君と過ごせる最期まで
…あたしの頭上で浮かないで頂きたい…。
『マジ、凄くね?!』
そう、笑ってはあたしの頭上でクルクルと浮いて遊んでいる稔。
…………
「…ふざけないでよ」
そう、ぽつりと呟かれた言葉。
聞き取るのがやっとのような、音量だった。
『…え』
稔には聞こえたようで、困惑した声が聞こえてくる。
「…ふざけないでよ!!」
今度は、かなり大きい声で言ってやった。
そんな私に稔は、鳩が豆鉄砲?を食らったような顔をしている。
「…ッ!…どれだけ…あたしが…どれだけ辛かったと思ってんの?!稔が死んだと聞いて、どれだけぇ…」
…涙がボロボロと頬を伝った。