君と過ごせる最期まで



聞き慣れた声。



「み、みの…る…?」



勢いよく顔を上げたあたしの目に飛び込んできたものは、照れながら耳の後ろを掻く稔の姿。



「な、なんで…」



驚いて唖然とするあたしに稔は、戸惑いを隠せない表情を見せている。



そして…



『なぁ…成仏ってどうやってすんの?』



そんなことを、言う。



「し、知るかぁぁぁぁぁあッッ!!!」



あたり一面にあたしの声が響きわたった。



< 94 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop