【実話】親愛なる幸せへの回り道

そして

最後の部屋に辿りついたとき。





『…なんか臭くね??』


『…え?』


言われてみれば…



そうかもしれない。


『…なんか焦臭いような…。

…!!?』




『…真里。まずいな、

火事かもしれない。


早く外にでよう!』



陵は私を引き寄せ、

煙から守るようにして進んだ。







…ドクン。




こんな状況なのに、

私の心臓は正直だ。



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