【実話】親愛なる幸せへの回り道


沈黙が流れる。


まともに幸の顔が見れない。



『…元気だったか?真里?』


『…えっ…あ…うん…』


『この前ようやく会えたのに、

真里が走って

帰っちゃうんだもん。』




『…ごめん』



だってあの時は幸には

彼女いるって…





『…なんか今日暗いじゃん?

どうした??』




そう言って

私の顔を優しく覗き込んでくる…



そんな仕草一つでも


私の心は簡単に飛びはねるんだ。


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