【実話】親愛なる幸せへの回り道





言いたいのに言えない。

伝えたいのに言葉にならない。







…でもきっと。


今何かを叫ばなくては、

幸は一生

私の横にいるなんてことが

なくなる気がして。



絢さんが悪い人じゃ

なさそうなのは分かった。


幸に

お似合いだなとも思った。




…でも



だからと言って

ここまできた私は






今更

引き下がることはできない。





そして。






『こおーっ!!』




高級マンションの玄関ホールで



私は思いっきり叫んだ。


< 154 / 245 >

この作品をシェア

pagetop