【実話】親愛なる幸せへの回り道


『絢さんと

付き合ってるんだよね?

それは知ってるし、

分かってる!


無理なんだって知ってるの!


でもっ…!!』



『…真里!

ちょっと落ち着け…とにかく…』



私は幸が喋る声に

自分の声を重ねた。










『幸が好き。』











『…え?』




幸が困惑したような

表情を見せる。




でも私は続けた。





『スキーで会った時から

ずっと。

ずっとずっと

幸のことが好きだった。』





< 156 / 245 >

この作品をシェア

pagetop