【実話】親愛なる幸せへの回り道


菜々子に

そのメールを見せる。


『早く行っておいでよっ!』


『…?』


『…何驚いた顔してんの?

チャンスだょっチャンス!

幸はやっぱり

真里ともう一回

話したいんだよ!』



『…ごめん…ありがと!』



私はそう言って

電車を降りた。






そして幸に

返信しようとしたとき。




『…おっ?なんでここにいんだよ』




背後から声がした。



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