【実話】親愛なる幸せへの回り道
ぼおっと
そんなことを考えていたら、
いきなり立ち止まった
前を歩いていた幸にぶつかった。
『…ごめっ…?!』
すると
私の緊張して汗ばんだ手を
彼は握ったんだ。
『ちゃんと前見てないから。』
私の心臓の音が、
あなたに伝わっていないか
どうか心配で。
ろくに話しもできなかった。
…そして。
ついた公園。
『…わぁ…』
みとれるほどの
大きな満月が。
私達を照らした。