【実話】親愛なる幸せへの回り道


あざ。

傷。

内出血。

色んなところがはれていた。





『たまたま

買い物行っててさ。


帰り道、

なんか怪しい感じの

やつらがいて、近付いたら…


真里だった…ってぃうね笑

あいつらさー

めっちゃ人数多かったし!


こっちはまだまだ

ガキだから…

まぁ、ちょっと殴って…

真里わ背負って

帰ってきちゃったけど笑』







…私はどうして

この人を選ばなかったんだろう。



傷だらけにまでなって。


私をかばうこの人を。


『…まじでもう

何があってもあんなこと

すんなよ?


…心配…かけんなよ。』




そう優しく

微笑みながら言う彼に。






『…うん』



涙をこぼしながら、

そう答えた。



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