【実話】親愛なる幸せへの回り道

『おっ!

真里と菜々子!

ちょっと遅いぞっ!』


集合場所には、

もうほとんどの人が

集まっていた。


幸がちょっと呆れた顔で、

私の手を引っ張った。



『真里は

俺から離れちゃいけません』



小さな声で、

私にだけ聞こえるように、

彼はそう…

確かにそう言った。
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