【実話】親愛なる幸せへの回り道
そしてスキー開始。
この級には、
私と菜々子を含め
8人の生徒がいた。
『よしっ!
改めまして寺山幸です!
よろしくお願いしまーす』
『『お願いします!』』
私たちは
中級コースだったから
最初は一番易しいところを
みんなで列になって滑った。
…その度に
先頭は幸で、
その次に私がいた。
いや、いさせられたって
言った方が正しいかもしれない。
その日は午後だけ
ということもあり、
それからすぐ宿舎に戻った。