【実話】親愛なる幸せへの回り道



『良かった。

その返事は覚えているようね。』

絢さんは

少し笑いながら話した。




『幸になぜか

わかんないんだけど、

あのときあなたの

電話番号を聞いていて

知ってたの。

勝手にごめんね?…』



『…い、いえ』





『…あのね、

話したいことがあるんだけど、

今って大丈夫かしら??』





彼女はそう、言った。


『はい。』





女同士の勝負。


私は迷うことなく答えた。




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