【実話】親愛なる幸せへの回り道

そして午後。

ふと窓の外に目を向けると、

いつの間にか吹雪になっていた。


『うゎっ…ひでーな。

ああ…真里は

ちゃんと俺が守ってやるから

心配すんなよ?』



…もう無理だ。

やっぱり

この人を避けること

はできない。



今の言葉が、

生徒に対してだとしても。




飛び跳ねた心臓の音で

私は

自分の本当の気持ちを理解した。

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