【実話】親愛なる幸せへの回り道

菜々子と

何かについて夢中に

喋っていたそのとき。





…私の手からするりと

ストックが落ちたのだ。




゙あっ…゙


声をあげる間もなく、

ストックはみるみるうちに

地上の雪の上にささった。



しかも

落ちた場所は

木でうっそうとした中。





どうしよう…

不安に陥った。

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