【実話】親愛なる幸せへの回り道
『…はっ?何言ってんだよ。
お前も行かせたら危ないだろ。』
『そんなことないっ!!
私が落としちゃったんだから
私も行くよ!』
『はぁっ…分かったよ。
ったく…。
でもしっかり俺に
つかまってろよ。』
『…えっ?
つかまるってどうゆう…』
『おいっ!!
ちょっと真里と
探しものしてくるから
ここで休憩しといて!
菜々子、頼んだ。』
『はいはーい。』
そして幸は滑りだした。
…私の手をぎゅっと握って。