【実話】親愛なる幸せへの回り道
『真里さー、
あのピンクのタオル
どうしたのっ?
お気に入りだって言って
いつも枕のとこに
おいてたじゃん。』
あ…
幸に貸したやつのことだ。
『あっ、
…色々あって…』
『『ふぅーんっ』』
またそう声をそろえて…
…明日返してくれるかな。
返してくれなくっても
いっか。
…そんな簡単に
思っていたけれど、
そのピンクのタオルが、
のちのち重要な役割を
果たすことになるなんて、
この時は思いもしていなかった。
そして私達は
あと数時間で起床というときに
体力が尽きて
みんなで眠りにおちた。