【実話】親愛なる幸せへの回り道
幸の授業は
すごく分かりやすかった。
頭良かったんだな…
スキーしてたころは
そんなこと全然気付かなかった。
そして菜々子と
スキーの思い出について
語り合いはじめた。
授業中にも関わらず。
すると。
やっぱり目立っていたようで。
『…おーい!
そこっ!
ちゃんと授業聞けよ?
えっと名前は…
確か座席表があったはず…
…!???国井真里…??
えっ??!真里?』
…とうとうバレた。
周りが私を振り返って見た。
でも全く嫌な気持ちはしなかった。
やっと見つけてもらえた…
そんな嬉しさが募った。
『…あとでちょっと来い』
『…はいっ』