【実話】親愛なる幸せへの回り道
…゙ガシッ゙
腕を強く掴まれ、
私は後ろを振り返った。
『…ま、待って!!!』
『…!?…』
『…足はぇーっ!
もうっ!はぁっ…』
私は
唐突すぎて何が起こっているのか
誰かわからなかった。
『…俺、知ってると思うけど、
さっきの塾の生徒で…』
『…』
『…え?
知らなかった??
うわぁー!ショック…』
『…す!すいません…』
『いやいや…
影うすい俺が悪いから笑
あっ、俺は上村陵!(ウエムラリョウ)
さっき君の友達が
アドレス聞いてた武田の友達!』
『…あっ、そうですか…
国井真里です…』
この人、
なんでいきなり
話しかけてくるの?
そう思ったけど
ひとまず、名前だけ言った。