【実話】親愛なる幸せへの回り道
しばらくして。
私は泣きやんだ。
『…大丈夫?』
『…うん!
って…ごめん!
時間かけさせちゃって…』
『全然っ!
俺が無理矢理
一緒にいたんだから!
てか
そもそも今日、
武田とお互い話しかけようって
言ってたし。』
『……??』
『ああああっ!!
なんでもない!!
聞かなかったことにして!』
『…う、ん?
わかったよ。
ともかく今日はありがとうね』
『…何かあったら
まじで聞くからな!』
『うん』
『…じゃ帰ろっか!
一緒に!ほらっ!』
すると
彼は私の手を優しく掴んだ。