狼さんの好きな人
「お兄ちゃん…。どうして言ってくれなかったの?食べるの手伝ってあげたのに…。」


「ひより…、哀れむような顔でそんなことを言わないでくれるかな?悲しいだろ。」


「お待たせしました!!チキン南蛮定食に日替り定食、ハンバーグ定食っす!!」


そう言って数人の男子生徒が、定食を運んでくれた。


「わざわざすみません。言ってくれれば取りに行ったのに…」


「自分達が好きでしてるんで…」


「本当にありがとうございます。今度、お礼しますね。」


「お礼なんていいっす!!」


男子生徒は、そそくさと違う席に行ってしまった。


今度、お礼しなきゃな…。


「ひよ、食べよ?」


「あ、うん…。いただきます。」


ご飯を食べていると…


「あ〜ッ!!ひよりちゃんだ!!今日も可愛いねぇ。」


その声は…


「ピンキー先輩!!ていうか、どうしてカバン持ってるんですか?」


ピンキー先輩は、眠そうな顔をしながら私の横に立った。


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