狼さんの好きな人
とりあえず、一足先に私と咲ちゃんは完食した。


「「ごちそうさまでした。」」


あー、美味しかった!!


「ひよりちゃん、咲ちゃん。今から、俺達とバスケしない?」


とびっきりの笑顔で提案してきたピンキー先輩。


眩しすぎ…


「全力でお断わりしますッ」


これまたとびっきりの笑顔で拒否した咲ちゃん。


ピンキー先輩…


あえなく撃沈。


うなだれるピンキー先輩…


残念…


「ピンキー先輩。バスケは、私一人参加します。咲ちゃんは、見学ってことでいい?」


「それならいいわ。私、剣道以外で無駄な体力使いたくないもの。」


…………。


そういうことか…。


「ピンキー先輩、咲ちゃんにカッコイイとこ見せないと!!」


「だね!!俺、張り切っちゃうもんね!!」


「私、女の子だから手加減して下さいね?」


「え?何?女の子?咲ちゃん以外に女の子っているの?」


コイツ!!!!


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