狼さんの好きな人
「へぇ…、咲ちゃんって雅人さんの彼女なんだ…。」


何か物凄い勘違いをしているレンジ先輩。


「そう!!だから、手ぇ出すな。」


ピンキー先輩!!


だから、まだ付き合っていないじゃないですか!!


「俺のタイプじゃないんで、手ぇ出すつもりなんてサラサラありませんけど。」


「なんだよ、それ。俺のタイプを否定するのか?」


意味のわからないことを言い出すピンキー先輩。


「別に否定していないじゃないですか。それとも、咲ちゃんに手ぇ出していいんですか?」


「それは、ダメ。」


「俺は、手ぇ出すつもりないんで安心して下さい。ひよは、バスケやったことあるのか?」


「お兄ちゃんとバスケして遊んでいました。」


「なら大丈夫だな。チーム分けしようか。」


グーとパーで別れると、私とレンジ先輩が同じチームでピンキー先輩とは敵チームになってしまった。


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