狼さんの好きな人
「ひよりちゃん、キミは今から俺の敵だ!!」


そりゃ、敵チームなんだし…


「手加減して下さいね?」


「この体育館の中に、女の子はただ一人。咲ちゃんだけだ!!」


イラッ…


「レンジ先輩。あのピンキー殺してもいいですか?」


「ん。いいと思う。」


レンジ先輩の許可も出たところだし…


一回、殺しておきますか…。


そう思った矢先…


長〜い足がピンキー先輩の背中を蹴った。


ドスッ!!


「「イッテェな!!誰だよ!!」」


「「雅人。ひよりは、俺の女なんだよ!!手加減しねぇと殺すぞ!!」」


モジャ男…


仮にも先輩なのに…


足蹴にするなよ…


「イッテェな。わかってるよ。」


「ひより。お前、スカートの下にジャージ履け。」


モジャ男は、そう言ってジャージのズボンを渡してくれた。


「気が利きますね。ありがとうございます。」


「だって、お前の下着…見ていいのは俺だけだから。」


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